#1 海外の犬事情/ピットブル
頭の中で考えていたことの1つ、海外の犬事情。犬のことをアカデミックに考えることが多い最近です。
小さい頃、犬が大好きだったのにも関わらず犬アレルギーですぐ目がかゆくなって息がひゅーひゅーしてました。大好きなのに普通に遊べない悔しさを感じながら洗面所で痒い目を洗ってた記憶が少ーし残ってる。だから犬の図鑑読んだりして知識だけは無駄にあった小学生時代。
でも10歳の時、ホームセンターで売れ残ったケアンテリアのジャックが家に来てから、お母さんが色々気を使ってくれたおかげで犬アレルギーがすっかり治って今では一緒にベッドで寝れるようになった。
(お母さんの好きなジョニーデップの役の名前。名前考えるの楽しみにしてたのにそんな時間もなかった。)
一緒にいてから10年たった今、ジャックとの遠距離が始まって一気にドッグシックに。元気だけど、やっぱり10歳って年齢を思うとすごく寂しくなっちゃって。10年前、ちゃんとお世話するから飼いたい!って頼んだくせに遊んでるだけでお世話をお母さんお父さん任せにしてきた今までを後悔。早く日本帰って毎日ジャックといたい!って気持ちが日に日に強くなります。
でもどんなに会いたくても、耐えなきゃいけないのが今。そうなってくるとジャックの写真・動画ばかりでなく、よそ様の犬にも可愛いコールを発するようになりました。(ジャックが家に来てから自分の犬しか見えなくて犬の図鑑とか読まなくなっていた)
バルセロナの犬は基本いい子達です。ノーリードでお散歩ができる犬が多い。ドイツとかが犬の先進国であることは知ってたけど、スペインもまた犬に寛大な国でビックリ。また電車とか銀行、市役所、結構どこでも飼い主たちは犬を連れて入ってきます。周りもなんにも言いません。
最近なんでもかんでもイチャモンが付くことが多い日本でそんなことやったら、もうバッシングの嵐じゃないかなって。笑
まあ1つ思うとすれば、バルセロナって犬アレルギーの人いるのかな?って疑問に思った。
割とアメリカだとか、メキシコにも飼い主に忠実な犬がたくさんいました。アジアとかトンガとかの国は犬が自立してるイメージ。
(Ayutthaya, Thai. 2011)
ただ不思議に思うのが、なんでこんな良い犬たちばっかなのかってこと。
良い犬に対して、人のマナーが比例してないなって思っちゃう。例えばアメリカ旅行での人々の印象は肥満が原因でウィールチェアー乗ってる人が多かったり、スペインではあちらこちらに犬のウンチ落ちっぱなしだし。一部の人達の印象だろうけど、自己管理が出来てなかったりマナーがなってない人を多く見てしまうと、なんかこう、忠実な犬とのギャップに驚きます。
忠実と言えば、この前ルームメイトのスペイン人の子が秋田犬のことを知っていて秋田犬はすごくロイヤルな犬だと褒めてました。最近海外では柴犬ブームきてるけど、バルセロナに来て秋田犬の話が出るとは思いませんでした。忠犬ハチ公のおかげかな?
あとホームレスと犬の共存具合がすごい。サンフランシスコ行ったとき、初めて犬とホームレスが一緒に物乞いしてるみてかなりショックだったけど、バルセロナはそれを上回ってた。犬つれて物乞いなんてずるいよねー、今度ドッグフード配給してみたいって思ったり。あとヒッピーみたいなワイルドな人達も犬と一緒に行動してる人多い。
(Seattle, US. 2015) 演奏よりも犬とバンドがすごい絵になってたからチップ入れました。
旅行先で可愛い犬いたりすると触らせてもらったり、写真撮らせてもらうことが多いんだけど、バルセロナにきてから全然触れない撮れない。
犬はいっぱいいるし、良い子が多いんだけど、飼い主がせかせかしてるイメージ。まあ色んなとこ犬連れて一緒に行ける分、お散歩ってよりは用事を一緒に済ませるから忙しいのかな。前にバルセロナの人はせっかち、って聞いたことあったけど、このことかなあって思ってみたり。逆にメキシコにいた時は長々と触らせてもらえることが多かったのは、のんびりした国民性かなって思ったり。
また日本ではマイナーな犬種が、こっちにはずらりといます。あと大型犬が多いかな。逆に日本ではお馴染みのトイプードルとかミニチュアダックスフンドは珍しいと思う。
バルセロナはテリア系がいっぱいいて、ジャックと同じ種類のケアンテリアだったり、ウェスティーがいっぱいいて本当に可愛い!ジャックにますます会いたくなる〜
あとテリア系に並んでピットブル系が多いです。あんま日本では見たことないけど、結構海外では何かと話題になってる犬だと思う。
(Barcelona, Spain. 2016)
寮のグラウンドでサッカーの試合やってたから観に行った時に、同じく遊びにきてたアメリカンピットブル。パワフルに甘えてきて可愛かった〜。
(ちなみに私が今いる大学はバルセロナの山奥にあって、犬連れてハイキングしてる人や何故か寮の建物の真ん中で犬のしつけ教室やってたりしてる。寮の下に動物病院があるんだけど、人間の病院の方が割合的に需要あるんじゃないかな)
ピットブルは人間によって闘犬として作られた犬。だけど(だから)今では色んなところでピットブル差別というか、ピットブルの輸入、飼育が禁止な地域があります。
先月もカナダのモントリオールでピットブルの飼育が禁止、シェルターにいるピットブル系含めた犬の殺処分が決定されるっていうショッキングなニュースをSNSで見ました。(現在は署名運動とかが世界で起こったおかげで、ピットブル禁止令が無期限で停止に)
上手く表現できないけど、なんで人間の失敗に対して犬が責任とらなきゃいけないんだろうって。
確かに闘犬への改良にあたって気性の荒い性格だったり、他の犬をみて本能的にアタックしちゃうかもしれないけど、それって他の犬種にも言えることだと思う。なのにピットブルだけダメ!!っておかしい。
ジャックも昔他の犬に噛まれてから犬見ると怒るようになっちゃったけど、こっちがちゃんとしてる限り他の犬を傷付けることはないし。ほんとにこれは、人間次第。
危ない犬って勘違いされる分、ピットブルの偏見をなくそうとする飼い主たちもたくさんいる。赤ちゃんに寄り添ったり子どもと遊ぶピットブルの動画とかSNSとかyoutubeでいっぱーーい見れる。ピットブルのハルク、おすすめです。身体能力高いだけじゃなくて飼い主の赤ちゃんお世話する犬でそのギャップがすごく可愛い。ググってみてください。
それだけじゃなくてロサンゼルスの初めての警察犬はピットブルだったし、つい最近、NYでも初のピットブル警察犬がでてきたみたいです。麻薬探知、行方不明者の捜索をするだけじゃなく、学校とかに行ってアニマルシェルターやアニマルレスキューの大事さの講演を行ってるそう。
First Pit Bull police dog in New York! pic.twitter.com/eHZg8pG5wQ
— Baby Animals (@BabyAnimalPics) October 21, 2016
またそれだけじゃなくて噛ませ犬(バイト・ドッグ)という存在もいます。闘犬の練習相手としてひたすら噛まれる犬。まるでサウンドバッグみたいな扱いで本当に悲しいです。アメリカとかで噛ませ犬として虐待される犬が少なくないみたいで、それも同じピットブルが多かったりする。出来たら本当はこんな悲しいこと知りたくなかったなーって感じ。でも知らないといけないことなんだろうね。なのでちょっと補足してみました。
多分これからもピットブルのイメージ改善の運動だったり噛ませ犬反対運動だったりいっぱい見れるんじゃないかな。日本ではなかなかピットブルの話を聞くことは少ないと思うけど最近ピットブルのことばかり考えてたから書いてみた。
あと今年の夏に、東京から中国・四国地方までロードトリップをした時に高知で土佐犬パークに行きました。そこでも闘犬が行われていて、観た時に頭の中でぐるぐると色んな考えが巡ったのでまたいつかブログに書いてみたいと思います。
犬好きがちょっと発揮されたブログでした。
Haruka